作っていないキットがどんどん貯まっていく、時間のない手芸好きあるある?
こんにちは。まつのき食いです。
今回は趣味の手芸好きあるある……かもしれないことについて書いていきます。熟練者や、常に編み針と一緒に行動しています、というような愛好家には無縁の悩みかもしれません。しかし、初心者や「時間があったらなるべく作りたいんだけどなあ」という感じの付き合い方の人には、共感してもらえるところが多いのではないかと思っています。
買うだけ買って作らないのは私だけじゃない
以前実家に帰ったときも、「こんなのがあるんだけど、作らない?」と母に持ちかけられ、小物を作りました。母もついついキットを買ってしまってそのままにしがちなタイプです。
私も片付けしていたら昔買って作らなかったキットが出てきました。発掘して作ったものもありますが、とても全部作っている時間はない、というレベルで残されており、また今見るとそれほど「作りたい」という情熱を感じないものも多くありました。そういうものをメルカリで出品してみると、けっこうよく売れます。そして、メルカリにはほかにもたくさん「作る時間がないので」とキットが出品されています。
どうも、手芸キットを買ったはいいが作らずじまいになってしまうのは、私だけではないようです。
キットを買うこと自体はいいと思う
手芸キット自体にはけっこうなメリットがあるとおもいます。
まず、「作らなくても未開封でそのまま保管しておける」ということです。これは作らないで貯め込んでしまうデメリットにもつながりますが、最悪、そのまま必要としている人に譲ることができます。余裕ができたら封を開けて作り始めればよいのです。私もそうしていくつかのものを作りました。
次に、「失敗作ができにくい」ということです。手芸の初心者は技術も低く、センスもいまいちなことが多いでしょう。「こういうものが作りたいな」と思ったら、まずはパターンやレシピを探します。次に、どんな生地や材料を使おうかな……と選び、購入。自分なりに組み合わせて材料を調達し、切ったり縫ったり編んだりします。しかし、可愛いんじゃないかと思って組み合わせた材料は出来上がってみると全然可愛くなかったりします。そういうものには「がんばった」以上の愛着は生まれにくく、大事にはしますが使わなくなります。そのような失敗作(片付けの障害にもなりやすい)を生み出しにくいのはキットのいいところです。安全にほしいものを作りながら、経験を積むことができます。
最後に、「無駄が生まれにくい」ということです。キットにはたいてい、作品がなんとか作れるくらいの材料+予備くらいしか入っていません。「最低カット50cmから」などの店の条件に従って不要に生地を買って余らせたりするおそれが減ります。
このように、何かを作ろうと思ったとき、キットを買うこと自体は、私は選択としていいと思います。
必要以上を買ってしまう理由
作らずに貯まってしまうのは、必要以上に買ってしまうからなのは間違いありません。ではその理由はなんでしょうか。私は大まかに二つあると思います。
一つは「時間がない」、もう一つは「買って満足」です。
時間がない
時間がなくても、キットは買っておけば、前述のように、時間が空いたときに材料集めから始めず、いきなり作業にとりかかれます。「今は時間がないけど、買っておこう。そして時間ができたら作ろう」と考え、さらには「これを作ることを目標、モチベーションにして時間を作ろう」と考えることがあります。
買って満足
キット商品には期間限定のものも多い印象です。生地屋さんが在庫少ない資材などを有効に売り切るために企画している商品もあると思います。そういうものほど可愛かったりするものです。そんな期間限定の可愛いキットはコレクション性もあって、「作るかわからないけど、とりあえず買っておこう」という気持ちにさせられることもあります。買うことが目的になってしまっているパターンです。
ありすぎて困ってる!でも本当は作りたい!
「時間ができたら作るというあなたにその時間は来ません。捨てましょう」的な物言いはよく目にします。ですが、それもいささか乱暴な言い方ではないかと私は思います。
確かにありすぎて収納に困っているような方なら、「全部作る」ことは難しいと思います。ですが、上でも述べたように、キットは材料やレシピなど集める必要がなく、時が来たらすぐに作り始めることができるすぐれものです。もし、手芸をやる時間がいま全然なくて、でもいつかはもう一度やりたいと思っている方なら、「一つだけ残す」のがいいんじゃないかな、と私は思っています。ほかのキットは売るなり捨てるなりして処分しましょう。
「一つだけ」ならかさばらないと思います。また、「たくさん貯まっちゃったな……」と思うと、「どれから始めよう」と考えてしまって、時間があってもなかなか作り始めにくいです。一つなら考える時間がないので、すぐ取り掛かれます。個人的には、「どれから始めよう」という時間は、なかなか厄介です。片付けそれ自体も同じ悩む時間によって妨害されることがあると思います。
「一つだけ」になったら、これからは、一つ一つ、ちゃんと完成させてから次のものを買う生活にシフトしていけばいいのだと思います。
まとめ
・一つ残して全部捨てちゃう
・これからは一つずつ買って完成させよう